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トルクリミッタの選定

日頃頂戴しておりますトルクリミッタのお問合せの中で、しばしば確認をお願いしているのが

  • 加減速トルク 
  • 制限トルク値と回転軸の強度
  • 回転数 
  • 制限トルクの抜け方

です。

目次

一般に加減速トルクが定常回転トルクより高くなります

一般に駆動装置に加わるトルク負荷は、起動時の加速トルクや緊急停止時の減速トルクには慣性負荷が作用するため定常回転トルクより大きくなります。加減速トルクを下回って制限トルクを設定すると起動時の加速トルクを発生する度にトルク制限してしまいます。

トルクリミッタは制限トルクの公差を持っています

Mayrの制限トルク作動公差はフルレンジの±5%です。フルレンジ200Nmのトルクリミッタの制限トルク公差は±10Nmであり、100Nmに制限トルクを調整されたら、90~110Nmでトルクリミッタが作動します。

トルクリミッタは応答時間を持っています

ラチェット式と呼ばれるトルクリミッタ方式は鋼球が溝を乗り越える事で過負荷を除去しますので、鋼球が溝を乗り越えるまで負荷が切れません。回転数が秒針程度の極めて遅い場合、鋼球が5°の溝を乗り越える時間は5秒となります。これではトルク制限する前に回転軸が破損するのでラッチェット式は使えません。

ラチェット式だけじゃない、トルク制限方式

フリーランニング方式

過負荷が発生すると、トルクを遮断し保持します。

アプリケーション
回転捩り試験機など

摩擦方式

過負荷が発生すると制限トルクを保持します。

アプリケーション
上下駆動装置など(落下防止)

ラチェット方式

過負荷でトルクを遮断し、過負荷が消失すると嵌合復帰します。

アプリケーション
汎用トルク伝達装置

トルクリミッターの選定に際して

お気軽にお問合せください。

  • 適用アプリケーションのトルク制限モードについて
  • 制限トルクについて
  • CADデータについて 

極小から極大、低速から高速までトルクリミッターを幅広く用意しております。

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