KNOWLEDGE

強風なら、ドローンよりバルーン!

バルーンといえば皆さんの想像通り風船なのですが、風船を利用することによって空を飛ぶ動力を必要とせず、 海上や砂嵐などの過酷な環境でもドローンと同様に撮影やセンシングをすることが可能です。

目次

ドローンは強風に弱い

飛行の自由度が高いドローンですが、強風には弱く、飛ばされてロストしてしまうこともあります。
一般的なドローンの最大風圧抵抗は約8~11とされ、ドローンを飛ばす前に風速を計測し、概ね5m/s以下であることを確認してから飛行させることが基本です。

バルーンなら強風でも飛ばされない

観測バルーンなら、索で地上につながっているので、ロストすることはありません。
一般的なバルーンの最大風圧抵抗は約22m/sであり、ドローンと比べ約2倍の風速に耐えうることを意味します。
風力階級表によると22m/sは「小枝が折れ、風に向かっては歩けない程度」と表され、バルーンは強風に強いことが分かります。

観測バルーンとは

カメラやセンサーを積み、風船の中のヘリウムガスの浮上力と、風を下部から受ける構造を使用して空を飛ばすシステムです。
飛行に動力を必要としない為、軽量で長時間空を飛ばすことが可能です。

ドローンとのすみ分け

バルーンとドローンは空中からの陸上や海上観測、貨物を高い場所へ運ぶという点で役割は共通していますが、 使用する環境や使用する目的によって、それぞれに向き不向きがあります。

ドローンが得意な作業

  • 生態調査
  • 貨物の輸送
  • 高所の点検
  • トンネル内点検
  • 報道


バルーンが得意な作業

  • 災害時の遭難者捜索
  • 測量
  • 住宅街などのドローン禁止区域での外壁や屋根の点検
  • 農薬散布
  • 監視カメラ


バルーンの用途

バルーンは沿岸部などの過酷な環境下や、警備などでの長時間のモニタリングを得意としています。
飛行用の動力を搭載していない為、センサーを取り付けてもそれほど重量化せず長時間の飛行を可能にします。
体温識別センサーを搭載することで怪我人の捜索や、農薬散布器を搭載して農薬散布を行うなどの使用事例もあります。

観測バルーンのラインナップ

長時間飛行や、強風などの環境での観測はバルーンがおすすめ

以上のようにバルーンとドローンは似た用途に見えてそれぞれ向き不向きがあります。
バルーンはドローンと比べて、長時間に及ぶ観測や強風などの過酷な環境での飛行が得意です。

バルーンについてご質問などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

株式会社マツイは、油圧機械・自動車関連機械をはじめとした機械の専門商社です。製品に関するお問い合わせ、御見積のご依頼や、お客様の抱える課題に関するご相談は下記からお気軽にご連絡ください。

関連製品情報