2024年03月04日

ウォータージェットと検索するとよく見かけるものが、加圧した水をノズルから噴出して、 汚れを落としたり、時には石や鉄を切断したり装置があります。
ここでは、船の推進装置としてのウォータージェットの紹介をします。

ウォータージェットとは

ウォータージェットが選ばれる理由

圧倒的な操作性

ウォータージェットは、可動式のバケットやノズルによって噴射方向を自由に制御できるため、 従来のプロペラ式船舶よりも素早い旋回や停止が可能。狭い港湾や急流など、精密な操縦が求められる環境で真価を発揮します。 消防艇やCTV(作業員輸送船)などの搭載に最適です。

サイドスラスターなど、補助推進装置の搭載も不要になります。

驚異的な高速性能

ウォータージェットは、水の噴射速度を高くすることで、プロペラ式船舶よりも高速な航行を実現。 水上オートバイ、高速フェリー、取締船など、スピードが重要な船舶に最適です。

浅水域でも活躍

ウォータージェットは、船体下部に突出するプロペラがないため、浅い水域でも安心して航行できます。 河川や湖沼、干潟などの環境調査や水上タクシーなどに活用されています。 また、網を巻き込むことが無い為、漁船へ採用されることもあります。

搭載される船舶

• 高速フェリー
• 沿岸警備艇
• 作業船　（監視艇、消防艇、CTVなど）
• プレジャーボート
• 軍艦　　　など

まとめ

ウォータージェットは、船舶の操縦性、高速性、浅水域対応力を飛躍的に向上させる革新的な推進装置です。 また、近年問題となっている水中騒音がプロペラ式に比べて低減でき環境に配慮できます。 今後も技術開発が進み、様々な船舶に採用されることで、海運業界に大きな変革をもたらすでしょう。