産業用無線リモコン選定のポイント
建設、土木、林業、特装車、あらゆる現場で産業用無線リモコンを導入する現場が増えてきております。省力化、安全性の向上、そして有線からの解放など、そのメリットは多くの現場で実感されています。
しかし一方で、「思っていたほど使い勝手が良くなかった」、「導入後に現場から不満の声があり、リモコンを取り外した」といったケースも少なくありません。
今回は、実際によくある“現場の声”から、リモコン選定時に見逃されがちな落とし穴を紹介し、失敗しないためのポイントを考えていきます。
あるある① 手袋装着状態で押しづらいボタン配置
「現場では厚手の手袋を着用しているが、小さなボタンが押しにくい」――こういった声は意外と多いものです。カタログだけで確認すると、コンパクトでスマートなデザインに見える製品でも、実際の操作性は現場環境と大きく乖離していることがあります。ボタンサイズや間隔、押下圧は、作業中の“装備ありき”で検証することが重要です。

あるある② 誤操作が多く、現場で敬遠される
「間違えて隣のボタンを押してしまった」「操作内容を間違えて、作業が止まった」。こうした誤操作は、ボタンのレイアウトや押し間違い防止機構(2段階操作、カバー付きスイッチなど)が不十分なケースに起こりやすいです。操作が直感的であること、安全設計がなされていることは、事故防止と作業効率の両立に直結します。
あるある③ 通信が不安定
「建屋内でうまく通信できない」「特定のエリアだけ反応しない」。
これは、電波干渉や遮蔽物(鉄骨構造、機械装置の影)が原因となる典型的な事例です。
通信方式(特定小電力、Wi-Fi、Bluetoothなど)の特性と、現場環境との相性を確認する実地テストは必須です。
あるある④ 拡張性が足りず使えない機器がある
「あとから装置を増やしたら、I/Oが足りなかった」「一つのリモコンで複数機器を切り替えたかったができなかった」。
リモコンは操作対象とのI/O構成やグループ切替機能などの拡張性が重要ですが、それが見落とされることも多々あります。導入時に余裕を持った仕様で選ぶことで、将来的な機器増設や運用変更に柔軟に対応できます。
あるある⑤ トラブル時に修理が遅い
「不具合が発生しても、代替機が届くまで数日かかる」「修理拠点が海外で対応に時間がかかる」。
導入時はあまり注目されませんが、サポート体制や国内在庫、修理スピードは、生産ラインの安定稼働に大きく影響します。
納入後の“もしも”への備えは、製品仕様以上に重要なファクターかもしれません。

後悔しないための選定ポイント5選
以上のような“あるある”を踏まえると、リモコン選定時に意識すべきポイントは以下の5つに集約されます。
- 操作性
- 手袋でも押しやすく、直感的なレイアウトか?
- 安全性
- 誤操作や暴走を防ぐ設計になっているか?
- 通信性能
- 使用環境に応じた通信方式が選ばれているか?
- 拡張性
- 将来的な機器追加や用途変更に対応できるか?
- 保守体制
- 故障時に迅速な対応ができる体制があるか?
選定で失敗しないために ― Tele-Radioという選択肢
リモコン選定において見逃されがちな「現場での使い勝手」「誤操作対策」「通信環境への適合性」「拡張性」「サポート体制」。これらすべてをバランスよく満たす製品は、実は多くありません。スウェーデン発のTele-Radio(テレラジオ)は、これらの課題に正面から向き合い、安全性とカスタマイズ性に優れた産業用無線リモコンを展開しています。
Tele-Radioの特徴・メリット
- 操作性
- 手袋対応の大型・高耐久ボタン/カスタムレイアウト対応
- 安全性
- SIL3/PLe認証モデル、2段階動作・確認押し対応、E-STOP搭載
- 通信性能
-
特定小電力/Bluetoothなど多方式に対応
電波干渉に強い独自プロトコル - 拡張性
- 最大6台の受信機切替/I/Oカスタマイズ/多機能液晶付き
- 保守体制
- 国内拠点による即応サポート/予備機提供サービス/長期供給保証
だからこそ、「Tele-Radio」は“現場目線”に強い
リモコンは単なる「道具」ではなく、「安全と効率」を支えるインターフェースです。だからこそ、実際に使う現場のリアルなニーズに合う製品を選ぶことが重要です。Tele-Radioは、現場に合わせて「つくれる」無線リモコン。小規模設備から大型機械まで柔軟に対応し、導入後も安心して使い続けられる体制を備えています。
- 無償のデモ機貸出
- 操作内容に応じたレイアウト提案
- 設備や安全基準に応じた認証機種の選定支援
製品選定に迷ったら、まずは現場課題のヒアリングから始めてみませんか?

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