いわゆるプロテインスキマーです。大量の微細気泡を装置内に供給することで、飼育水のタンパク汚れを泡に付着させ、効率的に除去します。
加えて気泡量が多いことにより、ガス交換（酸素の供給、炭酸ガス・窒素ガスの除去）の機能を併せ持ちます。
特長
特長1 汚濁物質を濃縮排水
閉鎖循環式の飼育設備でも、1日に数％は海水の交換を推奨しています。その際にただ飼育水を排出するのではなく、汚濁物質を濃縮して排出できれば、飼育水の水質をより向上することが可能になります。泡沫分離装置から排出される泡は汚濁物質を濃縮していますので、より効率的な換水を行い、装置全体の物理ろ過能力を向上させます。
汚れが少ない状態の海水
汚れが茶色い泡となり排出している状態特長2 自吸式気液混合機を採用
気泡供給機として自吸式気液混合機「カーヴァスエアレーター」を採用しています。気泡に汚濁物質が効率よく接触し、大量に吸着します。
- 回転翼に発生する高負圧で空気を吸引し、翼剪断力で空気をカットします。
→気泡が微細かつ供給量が多い
→気液界面（汚濁物質の吸着場所）の面積が多い - 通気しながら高速で水を動かしています。
→攪拌混合力が高い
→汚濁物質と気泡の接触機会が多い
空気の吸い込み口
内部の回転翼
反応槽内部の状態特長3 酸素供給能力、脱気能力が高い
水中に気体を溶け込ませたり、過剰に溶解している気体（炭酸ガス、窒素ガス等）を追い出したりするには、大量の気泡を供給することが必要になります。カーヴァスエアレーターの給気は気泡が微細で量も多く、装置の動力も小さく、効率的にガス交換を行うことができます。
仕様
標準仕様
| 型式 | カーヴァスエアレーター出力 [kW] | 電圧 | 処理水量 [L/min] | 対応水槽 [m3] | 反応槽材質（要部） |
|---|---|---|---|---|---|
| FS-020P | 0.4 | 三相200V | 120 | 7 | PVC |
| FS-040F | 0.4 | 三相200V | 220 | 13 | FRP |
| FS-075F | 0.75 | 三相200V | 400 | 24 | FRP |
- エアレータ材質（要部）：接液部SUS316
- 原水供給用のポンプは付属しません。
- 対応水槽の容量は1回転／時間を標準としています。目安としてお考え下さい。
標準寸法
| FS-020P | FS-040F、FS-075F |
 |
 |
| 型式 | A | B | C | D | E | F |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FS-020P | 620 | 960 | 1250 | DV75 | DV75 | VP50 |
| FS-040F | 770 | 1230 | 1500 | 100A | 100A | VP50 |
| FS-075F | 920 | 1490 | 1700 | 125A | 125A | VP50 |
- 上図・上表については、予告なく変更されることがあります。ご了承ください。
オプション・アフターパーツ
- 操作盤
- チャンネルベース
※上記については別途ご相談ください。
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