生物に多様なセンサーを取り付け、 生物の位置や行動経路といった各種情報を、遠隔で把握することができる調査手法です。
魚類・甲殻類等の水中生物に装着した超音波発信器(ピンガー)の信号を 専用の超音波受信機で受信することで、生物の位置・行動データを取得することができます。 また、発信器の種類によっては、温度・水深センサー等の搭載も可能です。 弊社は追跡対象種・目的に合わせて、最適なバイオテレメトリ機材をご紹介いたします。
発信器
発信器(ピンガー)は、超音波パルスの2種類の送波方法(連続・コード化)に大別されます。 さらに、発信器の機種は、大きさおよび機能によってV4, V5, V7, V9, V13, V16 (連続ピンガーはV9, V13, V16)に分けられます。


V9ピンガー取付例
対象魚種
- シロザケ
- サクラマス(スモルト)
- シシャモ
- 鮎
- ニシン 等
受信機
VR2W
発信器の受信のみに特化しているモデルです。
受信周波数(kHz):69, 180

VR2Tx
VR100受信機とVHTxハイドロフォンを用いることで陸上からの通信が可能です。
受信周波数 (kHz) :6

使用例
発信機(ピンガー)
対象種のサイズや調査目的に合わせて選択可能です。 装着可能なサイズは、一般的に対象種の体重の3%程度が目安となっています。
受信機
設置型受信機と追跡型受信機に大別されます。 一般的には、数か月といった長期間の調査には設置型の受信機、 1時間程度といった短期間の追跡調査を行う場合は追跡型受信機を使います。 また、両機器を併用することで、より精度の高いデータを取得できます。
使用例

設置例
沿岸域
- 定着性魚種の生息地特定、行動範囲の推定
- 産卵場所の特定及び産卵行動の調査
- 洋上風力発電施設の設置影響調査
- 回遊魚の魚礁利用実態調査

河川・湖沼域
- 遡上や降下の時期及び経路の把握
- 魚道の利用状況、生存率の調査
- 母川回帰性魚類の遡上・降下行動調査
- 魚種間の捕食・非捕食関係の把握

オプション
VR100
可搬型受信機のデッキボックス部分です。 ハイドロフォンで受信した発信機IDを表示したり、トランスポンディング機能によって 固定型受信機(一部機種除く)との通信をすることができます。

VHTx
無指向性のハイドロフォンで、 50~85kHz、180kHzおよび307kHz用があります。 また、固定型受信機とのトランスポンディング機能を有しており、 VR2Tx・VR2AR(50~85kHz用)、 HR2(180kHz用)およびHR3(307kHz用)との通信が可能です。

VH110・VH180-D
指向性のハイドロフォンで、VH110は50~85kHzの発信機、VH180-Dは180kHzの発信器を 対象としています。 各ハイドロフォンのビーム角は以下の表のとおりです。
機種\ビーム角 | 水平方向(°) | 垂直方向(°) |
---|---|---|
VH110 | ±20 | ±50 |
VH180 | ±15 | ±30 |


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