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電動化プロジェクトで失敗しないためのバッテリー冷却システム選定チェックリスト

はじめに|熱設計の判断は“後回しにできない”

産業車両や機械の電動化プロジェクトでは、バッテリー選定や駆動系の検討が優先されがちです。 しかし、 熱マネジメントの仕様決定を後回しにすると、最終段階で大きな設計変更が発生する こともあります。 BTMS(バッテリー熱管理システム)は、車体設計と同じくらい重要な要素です。 ここでは、選定時に押さえておきたいポイントをチェックリスト形式で整理します。

1. 運用条件の整理

まず、使われる環境を明確にします。

  • 屋内/屋外
  • 周囲温度範囲(夏季/冬季)
  • 粉塵、泥水、油煙、湿気の有無
  • 稼働時間(連続運転/断続運転)
  • 保管条件(屋内/屋外)

熱は環境で大きく変わる ため、利用シーンを具体化することが重要です。

2. バッテリー仕様と負荷プロファイル

設計段階で整理する項目

  • バッテリー容量
  • セル化学系(LFP/NMC/LTO など)
  • 最大放電電流・連続放電電流
  • 急速充電の有無(Cレート)
  • 負荷の波形(ピーク負荷/平均負荷)

熱を決めるのは電気仕様と負荷特性 です。

3. 冷却方式の選択

用途と環境に応じた方式を選びます。

方式 特徴
空冷 構造が簡単、軽量、小型用途向け
液冷 高出力、連続運転、屋外用途で有利

“空冷→液冷へ切り替えが必要”ケースもあるため、将来の拡張性も検討します。

4. 制御・通信仕様

BTMSは 制御系との連携 が必須です。

  • BTMSは制御系との連携が必須です。
  • CAN通信(SAE J1939 / CANopen など)
  • 温度センサー数・配置
  • アラート・フェイルセーフ動作
  • BMSとの連携方式

温度管理は、 冷却装置だけでは完成しない 点に注意します。

5. 耐環境・保守性

産業用途では、次の条件を満たす必要があります。

  • IP規格(防水・防塵)
  • 耐振動、耐衝撃
  • 冷却配管・配線の保護
  • メンテナンス性(フィルタ/アクセス性)

部品配置や筐体設計とセットで検討します。

6. 将来の運用を想定する

運用開始後に条件が変わる可能性を考えます。

  • 高速充電ステーションの追加
  • アタッチメントや追加機器による負荷増
  • 屋内→屋外環境への転用

初期段階で余裕を持たせた熱設計 が、後悔しない選択につながります。

まとめ|熱設計は「最初に考えるべきテーマ」

BTMS選定は、完成直前に検討する項目ではありません。 電動化の成否は、 早期の熱設計とシステム選定 で決まります。

  • 動化の成否は、早期の熱設計とシステム選定で決まります。
  • 使用環境の把握
  • 電気仕様と負荷の整理
  • 冷却方式の適合性
  • 制御システムとの連携
  • 耐環境性と保守性
  • 将来拡張を見据えた設計

これらを網羅的に確認することで、電動化プロジェクトのリスクを大幅に減らすことができます。

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