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品質を「設計段階から作り込む」──AS9100D認証が示すESIの信頼性設計とは

「品質は検査で作るものではない」――これは、ESI Technologyが創業以来守り続けている考え方です。 同社は航空宇宙産業向けの品質マネジメント規格 AS9100D を取得しており、設計・製造・検査のすべての工程で「Built-in Quality(作り込み品質)」を実践しています。 本記事では、その品質思想と産業用途におけるメリットを紹介します。

AS9100Dとは何か

AS9100Dは、ISO9001をベースにした 航空・防衛・宇宙分野専用の品質マネジメント規格 です。 トレーサビリティ(履歴管理)やリスクベース思考、変更管理など、より厳格な管理体制が求められます。 ESIではこの基準を生産・設計・サプライチェーン全体に適用し、どの工程でも「なぜその品質が得られるのか」を説明できる体制を整えています。

品質を支える現場力

ESIの工場では、 5S・Kaizen・Rapid Problem Solving といった改善活動を日常的に行い、工程ごとに品質を内包させる仕組みを採用しています。 また、製造ラインではESD保護ワークステーションやデッドウェイトテスタなどの高精度設備を導入し、熟練作業者と自動化の両輪で安定した生産を実現しています。 検査工程での「発見」よりも、 【設計と組立段階での“未然防止”】 を重視している点が特徴です。

小ロットでも一貫した品質

AS9100D運用のもう一つの強みは、量産だけでなく小ロットのカスタム製品でも品質を維持できる点にあります。 仕様変更や特注構造にも柔軟に対応しつつ、設計記録や検査データをすべて追跡可能にすることで、 「1台だけのカスタム」でも航空宇宙グレードの管理体制 を適用しています。

まとめ:信頼性を“つくり込む”英国のものづくり文化

ESIの圧力センサが長年にわたり産業・防衛・エネルギー分野で支持されてきた背景には、 AS9100Dによって培われた品質マネジメントの思想があります。 “信頼できる計測”を実現するための仕組みづくりが、同社の最大の強みです。

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