係船機(MOORING WINCH)のブレーキ力を正しく計測
船を港に停泊する際に必ず必要となる係船機そしてロープ。 張力が強すぎるとロープが切れてしまい船は対岸に流され大事故に発展します。 予防策として定期的なブレーキテストが必要です。そこでMORDEC社のブレーキテストキットの出番到来です。
目次
ロープ(係船索)が切れない為の仕組みって?

あまりにも強い張力が掛かると当然ロープは切れてしまいますね。
そこでどんなウィンチでも自分では耐えきれない負荷が掛かるとドラムがレンダリング(滑る)する仕組みになっているのです。このレンダリングが無く、ただ強い力に耐え得るだけではロープが切れる、もしくはウィンチの故障を招く事になってしまいます。
つまり強過ぎず、弱過ぎず丁度良い力で陸上と繋がっていたい訳ですね。
強過ぎず、弱過ぎず丁度良い力ってどれくらい?
SIRE(OCIMF)で要求している適正ブレーキ力はMBL (Minimum Breaking Load)の60%の負荷とされております。
つまり最も弱い力で切れる可能性がある数値の更に60%と言う事です。ずいぶんゆとりのある数値の感じもしますね。
どうやってMBLの60%に設定するの?
MBLの60%の張力は予め分かっておりますので、トルクレンチを使用してブレーキハンドルに付いているボルトを所定のトルク値まで締め付けます。つまりこれ以上の負荷が掛かればウィンチは滑るはずです。
詳しくは下記の動画をご覧ください。
係船機(MOORING WINCH)のサイズに関して
MORDEC社のBREAK TEST KITはウィンチの大きさに合わせて3種類のサイズが有ります。
- BTK-MW-W-100
- BTK-MW-W-200
- BTK-MW-W-300
Available Sizes | |||
---|---|---|---|
Model Number | Brake Holding(T) | Ship Design MBL(T) | LDBF(T) |
BTK-MW-S-100 | 15 to 31 | 19 to 39 | 20 to 41 |
BTK-MW-S-200 | 31 to 73 | 39 to 91 | 41 to 96 |
BTK-MW-S-300 | 73 to 105 | 91 to 131 | 96 to 138 |
* LDBF = Line Design Break Force * Actual Specifications are subject to Winch Information |
お問合せの際は、以下よりブレーキテストキットお問合せシートをダウンロードいただき、ご記入いただきますとスムーズです。
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