KNOWLEDGE

係船ロープが切れる前に。物理的に守るチョックウェッジとローププロテクター

以前、係船ロープはポリプロピレン製で使い捨て、切れたら(切れそうになったら)新しいものへ取り換える風潮が御座いました。 しかし、昨今の安全面への観点から一般HMPEロープやダイニーマ等の高級繊維を使用した製品が多くなってきております。

そこで 良いものをさらに長持ちさせる製品の御提案 です。

目次

チョックウェッジ

船舶で使用されるチョックとは

船舶で使用される「チョック」は、係船や停泊時に使用される装置です。係船ロープやアンカーチェーンを碇や岸壁に固定するために使用されます。

チョックは通常、金属製で、船のデッキ上や岸壁に取り付けられます。 その形状は、U字型や円弧型の溝を持ち、ロープやチェーンを通して船の引張力を分散させる役割を果たします。 チョックの溝にロープやチェーンが通されると、船の動きによって生じる引張力がチョックに均等に分散され、 係船装置や船体にかかる負荷を軽減することができます。

チョックは、船舶が停泊する際や係留作業中に安定性を確保するために重要な役割を果たしています。 また、適切に設置されたチョックは、係船ロープやアンカーチェーンの寿命を延ばすことや、 船体や岸壁の損傷を軽減することにも貢献します。

チョックウェッジ(CHOCK WEDGE)とは

チョックウェッジとは、MORDEC社が製造する船舶用チョックのカバーです。 既存のチョックに取り付けて使用します。

係留ロープの摩耗や損傷を防ぐように設計されています。 ポリウレタン素材は、鋭いエッジとチョックの凹凸のある表面による摩耗からロープを保護します。

船舶用チョック

チョックウェッジの効果

  • 係船ロープの寿命を大幅に伸ばす
  • ロープにかかる摩擦を軽減
  • 振動を軽減
  • 腐食を防ぐ
  • 簡単取り付け、メンテナンス
  • 超軽量
  • 引張荷重試験テストでABSより承認

係留ロープの消耗テスト

チョックウェッジなしの係留ロープ

300サイクル後ではロープの激しい消耗が見られます。

60サイクル後
300サイクル後

チョックウェッジありの係留ロープ

1000サイクル後もロープの消耗はほとんど見られません。

1000サイクル後

上記はポリウレタン製です。
最新のモデルは下記の高濃度ポリマー製になっております。(RINA船級レポート付)

詳しくは動画をご覧ください。

ローププロテクター

ウィンチによって係船ロープを取り込む際にボラード部で発生する摩擦もロープの摩耗の原因となります。

そんな時、ピンポイントで役立つのがローププロテクターです。 取り付け簡単、摩擦部をマジックテープで巻いて固定するだけ。 プロテクターの中を摩擦なくスルスルとロープが通り抜けます。

サイズラインナップ

サイズも十分に用意しております。

width [mm] length [mm] dia [mm]
250 3000 24 to 40
300 3000 44 to 56
375 3000 60 to 80
525 3000 84 to 110

詳しくは動画をご覧ください。

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