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シール部品の軽量化

シール部品の軽量化

自動車部品に代表される部品の軽量化は、燃費向上やエネルギー効率の向上、そして環境への負荷軽減など多くの利点があります。
ねじなどのシール部品も一つ一つは小さくても、何十個・何百個と数が増えると部品全体への影響は小さくありません。
当社が取り扱うシール部品「エキスパンダープラグ」に軽量対策部品アルミ製「ALUPEX」が登場しました。

シール部品の素材とは?

シール部品と言っても素材や形状は様々です。
一般的には鉄製やステンレス製、チタン製やアルミ製、そして樹脂製など。
軽量化に代表される素材には、アルミ・炭素繊維・マグネシウムなどがあげられます。
それぞれの特長を見てみましょう。

アルミニウム合金製品の特長

アルミニウムは軽量かつ強度があり、自動車の構造部品やエンジン部品に広く使用されています。エンジンブロック、ホイール、サスペンション部品などにアルミニウム合金を採用することで、車両の総重量を軽減できます。

炭素繊維製品の特長

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)や炭素繊維複合材料は、非常に軽量でありながら高い強度を持っています。これらの素材はボディパネル、フレーム、内装パーツなどの部品に適しています。

マグネシウム合金製品の特長

マグネシウムはアルミニウムよりも軽い素材で、エンジン部品やトランスミッションケース、ハンドルなどに使用されます。耐食性が高く、高い剛性を持つため、特にエンジン周りの部品に適しています。

アルミニウム製シール部品『ALUPEX』の特長

従来ラインアップにあったエキスパンダープラグのSK/LKシリーズ同様の引き抜きタイプと呼ばれるリベット式シール部品となります。
アルミ製という事で鉄製と違って耐食性が強く錆の発生の懸念がありません。

どれだけ軽量化になったの?

従来のリベット式タイプのエキスパンダープラグの素材は、鉄製及びステンレス製のみでした。
そのプラグの重量を100とすると、この『ALUPEX』の重量は30となり、約70%もの重量減を実現しました。

シール性能はどれくらいの実力なの?

エキスパンダープラグの実力を示すスペックの一つに耐圧性能がありますが、この『ALUPEX』は3MPa。
耐高圧を謡ってきたKOENIG社にとっては、最も低圧仕様となっております。
現状のシールニーズを踏まえ、この3MPaでも十分に対応できる用途が増えてきていることを調査した結果です。

シールサイズはどれくらいなの?

2024年4月より、先行してφ10とφ12がリリースされます。
続いて年内にφ6・φ8・φ14・φ16の4種類をリリース予定です。

『ALUPEX』でできること

電気自動車や燃費向上のために軽量化が求められる部品のシール箇所にお役立ていただけます。

電気自動車用のドライブユニット向けに

様々な電子部品を搭載したパワーエレクトロニクスデバイスのオイル流路の埋め栓に可能性があります。

リチウムイオン電池向けに

電気自動車に搭載するバッテリーの冷却回路の埋め栓に可能性があります。

Oリングやガスケット、接着剤不要

軽量化の妨げになるOリングやガスケット、接着剤などの付属部品も不要です。

まとめ

SFC KOENIG社製エキスパンダープラグ『ALUPEX』は、加工穴のシールをOリングや接着剤を使用せずに面接触で金属を直接シールすることが可能な部品です。
しかも従来の素材とは違いアルミニウム100%で設計した、「軽量化」と「耐食性」に特化しており、これからの電気自動車用部品や各種産業機械のシール部品の軽量化をサポート致します。

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