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きれいな水を維持しよう!物理ろ過の基本

おさかなマイスターの養殖講座(第5回)

物理ろ過とは

生き物を飼育していると、目に見えるゴミ(エサの食べ残し、排泄物)、 目に見えないゴミ(粘膜、尿、分泌物など)が水中に出てきます。 そのまま放っておくと、飼育環境を著しく悪化させます。 これをきれいにするための仕組みが物理ろ過です。

物理ろ過に用いられる資材・機器について

どんなゴミを取りたいのか。その目的によって、使用する機器は様々です。 ここでは物理ろ過に用いられる様々な道具について、代表的なものを紹介します。

フィルター

ウールマット

アクアリウム 実験水槽 養殖・栽培

特長

アクアリウムでは上面フィルターに、養殖場では荒ゴミの除去にと、 幅広い分野で使用されています。ウール製のマットにゴミを捕捉し、 頻繁に交換することでゴミを水槽系外に排出します。 安価なので、ケチらずどんどん交換しましょう。ろ過槽内で放置すると、 ボロボロになって余計なゴミを生み出します。

バッグフィルター

アクアリウム 実験水槽 養殖・栽培

特長

バッグタイプのため大流量で低圧力を実現、 洗浄して繰り返し使用可能なのでろ過ライフが長く、コスト削減に繋がります。 また交換が容易で、作業時間が短縮できます。

マツイバイオフィルター

アクアリウム 実験水槽 養殖・栽培

特長

軽量で消耗のしにくいマット状のろ材です。 一般的にろ材は使用と共に潰れたり、崩れたりしますが、 このろ材は長期形状保持機能を持っており潰れにくく、 定期的に洗って繰り返し使用することが出来ます。 また軽量の為、作業負担が軽減されますのでメンテナンス性に優れます。

カートリッジフィルター

アクアリウム 実験水槽 養殖・栽培

特長

一般的なゴミ取りようの糸巻きタイプから、純水製造や食品関係用で使用されるメルトブロータイプ・不織布プリーツタイプ、 溶存物質の吸着用の活性炭タイプなど、様々な種類があります。 専用のカートリッジに収容し、配管系統や装置の中に組み込むことで、高精度なろ過を行うことが可能です。

執筆者

芝原 英行

東京海洋大学院卒。学生時代はウナギの完全養殖の研究に従事。
(株)マツイ入社後、2年目におさかなマイスターを取得。称号の重圧に日々プレッシャーを感じている。

カキ、サバ、ウナギ、マグロ、チョウザメ等、様々な魚介類の養殖設備・実験水槽等に携わり、趣味はダイビング・アクアリウムと魚漬けの日々を送っている。

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*引用:日本おさかなマイスター協会Webサイト

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